00350-050326 Spotlight待ち
確かにV-20のファイルはWMA。MP3ではありません。マイクロソフトのファイルフォーマットですから厳密な意味での汎用フォーマットではありません。
しかし、WMAの再生環境はMacでも十分に揃います。最も汎用性が高いのはVLCでしょう。本家マイクロソフトからもWindows Media PlayerのMac版が無償で配布されています。そしてオリンパス自身はDSS Player Lite 2 for Mac OS Xを無償配布しています。このDSS Player、速度を変えて再生する機能を持っていますので、文字起こしには便利です。 (関係ないですが、「テープ起こし」って適切なことばではないと思います。「テープに録音された言語を文字に起こす」ことを略したものと思われますが、それだったら「文字起こし」でしょう。テープを起こすのではなく文字を起こすのですし、「文字起こし」と言っておけば、録音された媒体がテープだろうとMDだろうとICだろうと、すべて共通に使えます。)
さて、話を戻しますと、このようにオリンパスのヴォイスレコーダーで採用されているファイルフォーマットが以前のようなオリンパス独自仕様からWMAになったことは大きな進歩だと評価できると思います。専用ソフトではなく汎用ソフトで再生できるわけですから「ファイルはあるけれどもソフトがなくて再生できない」という状況ははるかに発生しにくくなりますし、DSS Playerで速度可変が使えること等を考慮するとこの辺が妥協点として妥当と考えることができます。したがって、Macやその他の環境での利用に支障がないことをもって、V-20を「買い」としました。
28日お目にかかれないとのこと残念です。またの機会にぜひお会いしましょう!!
さて、検索の話。
MacOS 9まではサーチドッグというソフトを使っていましたが、残念ながらMacOS Xにはコレに匹敵するソフトがありません。「内容で検索」も以前は使っていたのですがいまは使い物になりません。そこで、いくつかのソフトを使い分けています。
まず新聞記事等のクリッピングはNewNotePad Pro 2.2。CocoaではなくCarbonですが非常に便利に使っています。最も便利なのは、ウェブサイト上の新聞記事を範囲指定して(マウスで塗って)NewNotePad Proにドラッグアンドドロップすると、自動的に1行目すなわち記事のタイトルがクリップのタイトルになってくれるところ。 複数のテキストファイルの全文検索はLightWay Text MacOS X版。でも最近はテキストに全文検索をかけることはほとんどなくなりました。ファイル名に適切な語句を盛り込んでおくことによって、Finder上でファイル名の検索をかけるだけで十分だからです。 ただしもうすぐリリースされるMacOS X 10.4 Tigerでは、Spotlight機能が搭載されます。そうなれば、コンピュータの(Macの)使い方が根本的に「データベース的」になるはずです。だから現在は、そうなることを前提として書類を作っています。たとえば、2002年の「さがしものはMacにまかせて」ではファイルメーカープロを駆使していると書いておりますが、現在は定型書類でもファイルメーカープロではなくPagesを使っています。shioは仕上がりのクオリティーを優先しますから、Pagesで自分なりのテンプレートを作って保存しそれを使って書類を作る方が、ファイルメーカーで作るよりも美しいドキュメントができるからです。以前だとファイルメーカープロを使う目的は定型性以外に検索性もあったのですが、Spotlightが実現すれば検索に関してもファイルメーカープロである必然性がなくなります。 というわけで現在はSpotlight前夜、Tiger前夜。リリースを心待ちにしている状態です。